『できない』と『やらない』を見分ける
久々。
子供と関わる時に、僕が気を使っていることの1つが『できない』のか『やらない』のかを見極めるということです。
先輩の先生に「子供はほっといてもやらないから強制して勉強させることも必要」と言われたことがあります。
嫌いではないし、力(指導力)も経験もある方だったので、そんなもんかーくらいに聞いてましたが、しっくりはきていませんでした。
中学で学級担任をしていると、クラスの中には、「偏差値60以上の学校にいく生徒」と
「下手すると高校に行けるか危うい生徒」が存在します。
後者の保護者と学習状況等で面談をする場合、たいていの親が怠けているから勉強ができないんだと思っています。
ただ、ある程度の数、子供を見ていると、努力しているのにできない子供の存在に気づく事があります。
それは、他の子よりも成長が遅いだけだったり、発達障害などの問題がある場合もあります。
そこに関して、保護者に情報提供や何かしらの気づきを投げかけられるのが、教師の立場で出来ることだと思います。
大切なのは、子供の努力をしっかり認めて声かけをしないと、その子は学習に対してネガティブな感情しか持たなくなるということです。
他の子供と比べることがダメなわけではないですが、その子自身の成長に目を向けてあげることが大切です。
その子が自分で学習の重要性を理解して、取り組むことが何より大切で、そのために最大限のサポートをする事が教師を含めた大人の役割だと思います。
理想論なところもあるとは思うし、どんなときでもそれが上手くいかない事は理解していますが、大人の言うことを聞くだけのいい子を育てるのなんて何も面白くないです。
強制した学習の先には、都合のいい子をしか待っていない気がします。
子供が主体性を持って成長できるようなサポートができるように、理想論を現実でできるように、しっかりスキルをつけて行きたいです。